シーラカンスに魅入られた著者が、ジャーナリストの視点から綴った書籍『シーラカンスに会いに行く』が、2026年4月15日にポプラ社から発売される。
本書は、元朝日新聞の記者で、ジャーナリストの高野真吾氏によるもの。とある経営者が率いる海中探査に2025年に同行した中で、シーラカンスに見事に沼ったことが発端だという。
3億5000万年前の太古から、姿を変えずに絶滅を乗り越えてきたとされる生態や南アフリカでの発見の経緯、探査の歴史、世界のオタクたちの存在など、シーラカンスをめぐるさまざまな話題で構成される。沼津港深海水族館に展示されている冷凍個体について取り上げた、水族館好きの琴線にも触れる話題も綴られている。
巻頭にはシーラカンスの図説や探査の記録だけでなく、深海に関する基礎知識もまとめられている。著者がそうであったように、海への興味から深いシーラカンス沼へと誘い込まれそうである。

この「生きた化石」と呼ばれる神秘的な魚に惹きつけられる人は、研究の現場にもいる。ヨコヅナイワシの発見・命名者でもある海洋研究開発機構(JAMSTEC)の藤原義弘さんらが進める深海探査プロジェクト「D-ARK」では、日本の海域でもシーラカンスが生きていてもおかしくないと、深海の鍾乳洞探索を進めている。
簡単にはたどり着けない場所に人知れず棲んでいるかもしれない神秘の生き物。
シーラカンスという存在は、太古の世界を今と地続きの世界として感じさせる存在になっているように思う。
その魅力をひとつずつ紐解いていく楽しみがありそうだ。
なお、個人的には「シーラカンスに会いに行くための僕的ガイド」がめちゃくちゃ気になっている。
シーラカンスに会いに行く
著者:高野 真吾
画:大片 忠明
監修:鈴木 直樹(東京慈恵会医科大学客員教授)、沼津港深海水族館
定価:2,200円(税込)
発売日:2026年4月15日
発行:ポプラ社

シーラカンスに会いに行く
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