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情熱とジレンマが交錯する赤裸々研究記、『密かにヒメイカ』10月刊行

京都大学学術出版会が手がける「新・動物記」シリーズの最新刊となる第10巻として、『密かにヒメイカ 最小イカが教える恋と墨の秘密』が10月23日に刊行される。

「新・動物記」シリーズは、動物に魅せられた若き研究者たちが「あの動物のことを知りたい!」という一心で動物の生きる現場に向かい姿を追い求め、彼らの世界に少しでも近づこうとする過程を描くドキュメンタリー。野生キリンの子育てを見つめ続ける日本でただ一人の研究者の奮闘をまとめた『キリンの保育園 タンザニアでみつめた彼らの仔育て』を皮切りに、『アザラシ語入門 水中のふしぎな音に耳を澄ませて』、『ヒト心あれば魚心 釣られた魚は忘れない』など、リズムのいいタイトルが興味をそそるラインナップが揃う。

最新刊では、アマモ場などでひっそりと生きる世界でいちばん小さなイカであるヒメイカにフォーカス。浅場に生息する全長2センチほどの小さな存在は、深海に生きる世界最大のイカであるダイオウイカと対比されることもしばしば。その小ささゆえかあまり認知されておらず、ほとんど研究されてこなかった謎多きイカの密かな恋のセオリーと墨を使った騙しの秘術を解き明かそうと挑む研究者・佐藤 成祥(さとう のりよし)の赤裸々な研究記となっている。

『密かにヒメイカ 最小イカが教える恋と墨の秘密』は現在、公式サイトで予約受付を開始しているほか、一般書店やネット書店でも予約を受け付けている。

密かにヒメイカ 最小イカが教える恋と墨の秘密
著者:佐藤 成祥
定価:2,420円(税込)
発売日:2024年10月23日
ページ数:224ページ
発行:京都大学学術出版会
WEBサイト:https://www.kyoto-up.or.jp/series.php?id=157 
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