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母なる海とヒトの未来を考える—“海展”が名古屋で開幕

海を知り、未来を考える特別展「海 —生命のみなもと—」(以下、海展)が3月16日、名古屋市科学館(名古屋市中区)で開幕した。会期は6月9日までとおよそ3ヶ月間の長期に渡るが、深海生物のぬいぐるみ付き前売りチケットが開幕の1ヶ月以上前には売り切れるなど、早くも盛り上がりを見せている。

海のはじまりから現在をひろく眺める

2023年7月から10月まで、国立科学博物館(東京都台東区)で開催され30万人以上が訪れた海展が名古屋にやってきた。東京会場での展示はほとんどそのままに、愛知県に住む6歳のアーティストの作品があらたに展示されている。

水の惑星・地球の象徴であり、地球上のあらゆる生命のみなもとである海の誕生から現在までをひろく眺め、多様な生物や人と海の関わりを考える本展は四部構成。地球における海の誕生を知る「海と生命のはじまり」、ぐるりと海に囲まれた日本の地形が生物の分布や多様性にどれほど影響しているかを概観する「海と生き物のつながり」、ヒトが海とどう関わり暮らしてきたかを200万年前からの長い長い人類史から紐解く「海からのめぐみ」、そして近年の海にまつわるさまざまな問題を通じて海との関わり方の今後を考える「海との共存、そして未来へ」の4つのテーマに沿った展示になっている。

第1章では、地球の生命がたどった進化の歴史を貴重な標本を交えて見ることができる。

わたしたちは海とどう生きていくのか

海を知ることは、地球の起源を紐解くことからはじまる。風景の中にあたりまえに海を見る今にいたるまでには、「物質」から「生命」が生まれた壮大な地球誕生の物語が存在するのだ。その「物質」は宇宙から降り注いだものであり、いちばん最初に展示された小惑星リュウグウのちいさな粒子が、わたしたちは宇宙と海がひとつながりの世界に生きているのだと語りかける。

普段なかなか見ることのできない標本をはじめとする展示品の数々、監修者たちによるちょっとマニアックな仕掛け、そして海を調査する研究者たちの秘密道具やさまざまなアプローチ、研究成果が展示された会場内を進むごとに、海の広さと深さだけでなく、歴史の奥行きと重みを感じ、圧倒される。

北西太平洋の深海で生息時の姿のまま採取された、巨大単細胞生物ゼノフィオフォアの標本(所蔵:海洋研究開発機構)

島国に住む私たちにとって、あまりにも身近な海。けれど、過去と未来の時間軸の先にあの美しい風景を見る時、海とヒトとの関わりは一段と深さを増すのだろう。海展の会場である名古屋市科学館の大路館長は「海を多様な視点から眺めた展示を多くの方にご覧いただき、それぞれの感想を持ち帰ってもらいたい」と話した。

オリジナルグッズを身につけ挨拶に立つも、照れ笑いを見せる海展の監修者たち。

そしてミュージアムショップも展覧会の楽しみのひとつだろう。センジュナマコやミジンコ、さらには遠隔操作型の無人潜水機・ハイパードルフィンといった、ややマニアックなラインナップのぬいぐるみや各種コラボグッズなど、海展でしか手に入らないオリジナルグッズが並ぶ。こちらもぜひ、お見逃しなく。

特別展「海 ─生命のみなもと─」
会期:2024年3月16日(土)〜6月9日(日)
時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
会場:名古屋市科学館 理工館 B2F イベントホール
   愛知県名古屋市中区栄2-17-1(芸術と科学の杜・白川公園内)
休館日:毎週月曜日、4月19日(金)、30日(火)、5月7日(火)、17日(金)
    ただし、4月29日(月)、5月6日(月)は開館
入場料:一般 1,800円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 500円、未就学児 無料
WEBサイト:https://umiten2023.jp/
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