2025.11.19
大荒れだった海は静まり、朝から青空。
わんぱくに揺れた「みらい」もすっかり落ち着きました。

たぶん根室沖。
昨日は荒天で中止になったピストンコアラーの2回目、今日はやるぞー!と朝8時からクルーがどっさり集結。甲板での作業は、船員さんと、研究者をサポートする技術チームとがおこないます。もちろん計画を立てるのは研究チーム。それぞれが、それぞれの役割を果たす姿には一切の迷いがなく、その仕事ぶりを見ていると胸がスカッとする思いです。

技術チームには女子もいる!
今日もスーッと降りていき、午前のうちに海底4300メートルから無事に帰ってきた6メートルの“丈夫で長い筒”。採れたサンプルは、中に仕込まれた塩ビ製のチューブごと取り出して1メートルごとにカット。中身はすぐに触らず、ひと晩寝かせて落ち着かせます。はい、こちらが寝かせたあと半分に割っておいたものです。

17日に海底6500メートルから採ったピストンコアラー1回目のサンプル。
1メートルごと、ぜんぶで6つに分けられたサンプルそれぞれの見た目の特徴を記録したり、分析器に通すために小さなキューブカプセルに分けてラベリングしたり。午後から始まった地道な作業は夕方遅くまで続きました。

これをあと6回やるということです。
ところで、「みらい」での日々について聞きたいことがあればとTwitter(X)で募ったところ、身内からこんな質問がありました。

https://x.com/uyamother/status/1991092154685657299?s=20
確かに。厨房を預かる司厨部の責任者・Mさんに聞いてみました。すると……
「揺れる中でがんばって作ります!」
そんな時ぐらいカップラーメン出しても許される気がするけど、そうはしない司厨部さんに頭が下がります…。ただ、揺れる時はお湯をたくさん使う茹でものはしないなど対策をするとのこと。そういえば、よく揺れた日の晩ごはんは何だったかなと記録をたどると、中華メニューでした。

油淋鶏、八宝菜、棒棒鶏サラダ、玉子スープ
全体的に、とろみ料理。そういうことか。
研究船での日々、まだまだ未知にあふれています。



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