2025.11.17
あっという間に航海も5日目。
毎朝6時に起きて、23時には布団に入る。日ごろの不摂生な自営業生活からは考えられない規則正しい毎日が、ビュンビュン飛び去るみたいに過ぎていきます。
見るもの・聞くもの、初めてだらけの研究の現場、船での生活。今まで身を置いたことのない環境への適応に心を持っていかれてたけれど、みらい最後の航海は刻々と終わりに近づいているのだよなとハッとしています。
残り13日となったこの日は、爆弾低気圧の影響を受けて時間が経つごとに海の状況が悪くなる見込みとのこと。朝8時から予定していた作業を6時からに繰り上げて、5時半には準備がはじまりました。
まだ半覚醒の頭で甲板に出て目にしたのは、夜と朝のあわいで深い青に染まった海と空。それをAフレームの青が名前のとおりフレーミングしている、この世にふたつとない景色でした。

11月17日 AM5:40
早朝からおこなわれたのは、海底6500メートルから泥を採ってくるピストンコアラーの1回目。息を呑むような景色を背負って、波打つ海面が迫る船尾で作業にあたる「みらい」クルー。目の前のミッションに全力を尽くす真摯な姿は、この大パノラマの景色を超える、ぎゅっと胸をつかまれるような美しさがありました。

11月17日 AM6:25
この尊く美しい日々を、できる限り記録したい。
あらためてそう感じています。
7時になる少し前に深い海を降下しはじめた“丈夫で長い筒”は、9時前に6500メートル地点へ到達。おもりをつけた自重でスサっと海底下に落ちてコアを採集し、11時前には引き上げられました。

これが海底6500メートルの地層を成している泥。
このピストンコアラーはあと6回やる予定。詳しいことは追って記事にしたいと思います。



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