2025.11.12
わたしは今、今年いっぱいで引退する海洋地球研究船「みらい」の中にいます。
乗船が決まったのは9月11日のこと。日ごろから出張が多く、パッキングはある程度慣れているつもりだけれど、途中でコンビニやスーパーに行くことなどできない船生活の準備なんてさすがに経験がない。なにから手をつければいいのかさっぱり分からず、しばしオロオロして、とにかく替えのパンツと靴下を買いに行ったところからのスタートでした。
3週間ちかくにおよぶ船での取材。出航は13日ですが、荷物の積み込みに立ち会う研究チームとともに、前日の朝に乗り込みました。
ボディに「夏島」とか「横浜」とか書かれていて、JAMSTEC横須賀本部から運ばれてきたとひと目でわかる大型トラックが何台も停まっている岸壁。「みらい」から伸びるクレーンが地上と船上との間を何度も往復して、大量の研究機材や荷物たちが粛々と、それはもう手際よく、どんどん積み込まれていきます。

積み込まれた荷物の中に、私が送り込んだ4つの段ボールもありました。
お昼ご飯は、初めてのみらいメシ。どんぶりになみなみ注がれた汁の中に、とんでもない量のそばが盛り込まれていました。きっと規則正しい生活でスッキリボディになってしまうと思っていたところ、「少なめにせず毎回完食してたら太って帰ることになりますよ(笑)」と重要な忠告をくれたのはJAMSTECの研究者。

12日昼のメニューは、和そば、天ぷら、含め煮
食堂での合言葉は「半分で!」です。
船を動かす人、食事を作る人、安全と衛生を守る人、深い深い海の底を調べる人。たくさんの人の力が集まって、始まろうとしてる「みらい」最後の航海。

重力などおかまいなしに、フワ〜ッと空を横切る

転がりの悪い機材は人海戦術で押して押して押しまくる
どんな研究をしに行っているのかはもちろん、みらいメシのこと、船での生活、ここで働き暮らす乗組員さんのこと、研究航海というもののいろんな側面を船内からお伝えしていけたらと思っています。
ちなみにDay0となった12日の午後は、船内のレイアウトをなんとなく頭の中に描けるように歩きまわり、船内LANの設定など通信環境を整え、運航チームによる安全講習を受け、研究チームのMTGに陪席し、さっそく忙しく過ごしました。

「みらい」を係留している、石原裕次郎がカッコよく足を乗せているやつで佇むキリッ!としたカモメをお楽しみください
通信環境を整えたとはいえ、沿岸から何百キロも離れた海の上にポツンと浮かぶことになるのでネット接続の状況は決してよくはありません。船内からどこまで発信できるか未知数ですが、フカメディア公式Twitter、わたし個人のTwitter、フカメディア本体、それぞれに届く「みらい」からの通信をお楽しみいただければ…!



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