こんにちは、脈です。
もの知りな友人から『ダメな園芸』というZINEの存在を聞き、すぐさま購入しました。共感しかないからです。「なぜか、花が枯れる…」という悲哀に満ちたコピーのその悲哀を、わたしは知っているのです。

朗らかな園芸雑誌の擬態をしているが、悲哀が漏れ出ている
もらい物のバジルの苗を3日で枯らしたのは、もう10年以上前になるでしょうか。名前をつけて話しかけ、水をやり、甲斐甲斐しく世話をしたバジルとの早すぎる別れはしっかりとトラウマになりました。
なお、つけた名前は思い出せません。
それからずいぶん経ち、夫が取引先からもらってきたチューリップの球根。いっちょやってみるかと人生において足を踏み入れたことのない園芸用品売り場へ行き、鉢を買い、土を選び、過去のトラウマから今度は名前をつけずにせっせと世話をしました。
魔界のチューリップが咲きました。

どうしてこうなった……
球根はたくさんあったので3鉢に分けて植えましたが、隣の2つはこんなに咲きそうな気配を醸し出しているのに、魔界のチューリップすら咲かせることなく枯れ果てていきました。

園芸の才能が切望的にない
当時、Instagramに「#みゃくこの園芸」とハッシュタグをつけて投稿し、面白がったりしていましたが、花を枯らす女には多肉植物だと友人がプレゼントしてくれたカランコエ・カランディーバを枯らし、以来、園芸からは遠ざかっています。

日向ぼっこ中のところを飼い猫に襲われるカランコエ。あれ?枯れたの、もしかしてわたしのせいじゃなくない?
そこへ来ての、『ダメな園芸』です。ハッシュタグをつけて小さく面白がるにとどまらず、1冊のZINEに仕立てるまで昇華してしまうところに、ヒトとしての胆力の差を見せつけられたような衝撃が走りました。著者はデイリーポータルZでも活動されている、さくらいみかさんです。
ネタには事欠かない人生を送っているわたしですから、書けることはいろいろあります。こういう、ちょっとした体験を子細に記録するというのは、もの書きを自称する以上はやっていきたいよねと教わった気持ちです。
そんなわけで人生史上最大のネタである、台湾でバイクにはねられて骨を折った話をZINEにしたいと目論んでいます。フカメディアの活動と並行して、こちらも取り組んでいきたい所存。
さて、また海底に潜っていった感のあるフカメディアですが、今記事を1本準備しようと思っています。まだ1文字もこの世に誕生していませんが、今週中に目処がつけられたらいいな……との気持ちではいます。気長にお待ちいただけると幸いです。
今月からはじまった、もちさんによる連載エッセイ「タコのいる日々」は、予告どおり第4水曜日の5月28日に第2号を読んでいただけるように準備をしています。ご期待ください。
今日も良い1日を。
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