過ぎゆく現実の、あまりの早さにめそめそしている大晦日の脈です。
年末年始の買い出しだけはなんとか終えました。
すっかり日が暮れて薄闇。2年目に入ったフカメディアの2025年も暮れようとしています。
当初思い描いていたほどには活動できなかったなぁと不甲斐なく思いながらも、他でもないじぶんだけは「よくやったよ」と労ってやりたいことがいくつかありました。
4月、編集長日記をはじめました。
あまりじぶんのことを書くのは得意ではないのですが、そういう発信をしていきたい、していく必要があると感じていたこともありスタート。編集後記的な位置付けであったり、記事未満のエピソードを発表する場にもなればと実験的な意味合いもこめています。今年は去年以上に記事があげられなかったので、あまり活かせていないのですが……。いろいろ聞いてほしいことはあるので、もうちょっと更新頻度を上げられるように善処します。
5月、「よこすか」老朽化の実際を取材しました。
SNS上でも話題になっていた「しんかい6500」支援母船の「よこすか」老朽化問題。「関係者がそう言ってる」を拠り所にするのではなく、ちゃんと自分の目で確かめてから自分の意見を持ちたい。そして見聞きしたことを伝えて、読んでくれた人にもその機会を持ってもらえるようにしたい。そんな思いから横須賀本部の岸壁に停泊する「よこすか」の船内を取材。文字から受ける印象と、実際に見て言えることは違うということが体験として理解できた貴重な機会でした。
7月、「みらい」に会いに青森へ。
クマに怯えながら行った下北半島。この日があったからこそ、のちに引退前最後の航海への乗船取材につながりました。足を運ぶと、向こうからもなにかがやってくる。そういう感覚が自分の中に強く残り、そのあとの活動を支える拠りどころになっています。
11月、「フカメチャンネル」公開、そして航海へ。
去年から準備していたYouTubeチャンネル。その番組企画として「スナックしんかい」をようやくお披露目しました。反応が怖かったので、「みらい」に乗りこむ前日を公開日にして、あとはなるようになーれ!と大海に出ていきました。とても地道な伸び方をしている動画ですが、ご出演いただいた日本海洋事業の山田社長によると、霞ヶ関に届いているようで、それを聞いた時には喉の奥からヒェッと変な音が出ました。第2夜、第3夜も準備中です。1本作り込んでみて、次はスピードアップできそうな作業的な手応えを感じています。どちらも2026年中に公開できるようにがんばります。
そして、なんといっても「みらい」最後の航海への乗船取材。今でも、あの時間は夢だったんじゃないかと思うような経験でした。まだ編集長日記で断片的にしかアウトプットできていないので、船から見えた景色、たくさん食って力をつけろ!とばかりにもりもり与えられた食事、船の上でおこなわれた研究のこと、研究を支えたプロフェッショナルたちのこと…。いろんな切り口から伝えきることが、まずは2026年のミッションです。
一方で、うまくいかなかったこともありました。
フカメディアを中から支え、一緒に育ててくれる仲間を増やしたいなと考え、連載エッセイとして若い力を頼りました。5月から連載をスタートしましたが、息の長い企画にはなりませんでした。ひとえにわたしの度量のなさゆえです。フカメディアの土台を、もっとしっかりさせてから再び考えたいと思っています。
2025年中に、「フカメディアの取材を受けたけど記事になってないなー」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。その取材単体でなく、長期的な取材を通じてカタチにしたいと思っているものもありますが、原稿の着手に至っていないトピックが確実にいくつかあります。ごめんなさい。これは春が来る前に、やりきります。
まったく手がつかず、頭の中の構想だけに存在していることもたくさんあります。フカブカをぬいぐるみにしたい話は、制作資金さえ用意できればいつでも作ってもらえる準備が実は整っています。この「資金どうする問題」を来年、解決にかかりたいと考えています。
まだまだ他にも、やりたいことがたくさん頭の中でせめぎ合っています。その途中、途中を、少しづつ出すようにして、一緒にわくわくしてもらえる「フカメディア」にすること。そんなことを夢見ています。
今年1年、取材にご協力いただいたみなさん、寄付を寄せてくださった養育者のみなさん、SNSなどで応援してくださった方々。フカメディアの目ステッカーを押し付けられたのに、なんならその場でスマホやPCに貼ってくれた友人・知人のみなさんも、ほんとうにありがとうございました。
あたたかいお正月をお迎えください(フカブカ



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