こんにちは、脈です。
先週のJAMSTECの発表、もうご覧になりましたか。
マリアナ海溝で生命の限界を探る航海に出る、という第一報です。
12月17日に横須賀を出港して、2026年1月23日に戻ってくる予定だとか。
どういう航海なのかは、実際にマリアナ海溝を調べに行く高井研さんのインタビューがJAMSTECの情報発信サイトに載っています。めちゃくちゃ分かりやすいので、まずはぜひ読んでみてください。めちゃくちゃワクワクします。ワクワクするし、ロマンを感じるだけでなく、高井さんの研究者としての確信みたいなものが感じられました。

ところで、研究航海には、だいたいカッコいい名前がついているものです。航海名の英語表記から頭文字をとった名前なんかが多い印象です。深海の洞窟にいるかもしれないシーラカンスを追っているプロジェクトが、「カルスト地形中の深海における古代の避難所:Deep‑sea Archaic Refugia in Karst」の頭文字をとって「D-ARK」だったり、地球深部探査船「ちきゅう」で東日本大震災を起こした断層を調べに行った航海が「日本海溝を横断する、津波発生的すべりの時空間追跡:Tracking Tsunamigenic Slip Across the Japan Trench」の頭文字をとって「JTRACK」だったり。
じゃあ、このマリアナ海溝調査はというと……
待て待て待て、待たんかい。
一富士二鷹サンプルリターン。どういうことやねん!と多くの人が心に中でツッこんだのではと思いますので、代表してJAMSTECに「どゆこと?」っていま聞いています。返事が来たら編集長日記で報せます。
こういうキャッチーなワードを繰り出してくるのは、高井さんではないかなと勝手に予想しています。さっき紹介したインタビューの中でも、マントルから湧き出す水のことを“マントルから取った一番出汁”と表現していて、最前線をいく研究者でありながら、生活者に寄り添った表現で伝えてくれるのがさすがです。
マントル一番出汁も、もちろん調査の対象。生命の起源は深海にあるのでは?と探究を続ける高井さんが、どんなサンプルをリターンして、マリアナ諸島の海でどんなお正月を迎えるのか。研究リポートはもちろん、初夢リポートが届くのも楽しみですね。
コメント